日本は平和だ?
ニュースを見ていて、つくづく思うのである。
いやもちろん、いたいけな少女を誘拐絞殺するとか悲惨な事件も発生しているし、マンション強度問題など大変な事件も起きているのだが、どうしたわけか今やっているニュースではつまんない事件ばかり報道している。曰く、民家に泥棒が入ったとか、交通事故で怪我したとか、ちょっと待てその程度の事件をわざわざ全国ネットで放送するのはなぜ? という小物ばかりなのである。
それは、当事者にしてみれば重要時だが、常日頃アニメや小説で世界を揺るがす陰謀とか殺戮の話ばかり読んでいるせいか、あるいはイラクなどでまた自爆テロがあって米兵が死んだとかのニュースに慣れているせいか、泥棒が入ったくらいで(しかも誰も怪我してないし死んでもいない)全国区にするか? と思ってしまうのだ。
考えてみてほしい。日本の人口は127000000人ということだが、これだけいればいくらでも事件が起きそうだろう。泥棒って、そんなに少ないのだろうか。みんなそんなに真面目なのか。法を遵守して平和に生きる人ばかりなのか。そうなのかもしれないけど、だったら刑務所や裁判所がいっぱいになっているのはどうしてなのか。
まあ、殺傷的な事件が少ないのは本当だろう。八九三も金にならない事件は起こさないということだし、深く静かに潜行するような犯罪ばかりになっているのかもしれない。交通事故だって、大規模なのが起きないから小物を出したのだろう。大したものである。日本は平和だ。
さっきブックオフで「ペリカンロード2」(五十嵐浩一)を読んできたのだが、たかが暴走族の抗争で人が次々に死んだり再起不能になったりする。コミックの世界は恐ろしい。ああいう世界に比べたら、ほんと日本は平和だなあ。
ところで今、「灼眼のシャナ」(原作の方)にハマッている。人がほとんど死なないという珍しいライトノベルで(最初からいなかったことになる)、こういう理屈をつけて話を正当化できるのはライトの強みだなあ。